うなぎ産地偽装の見方 July 7, 2008
楽天の人気ショップだったサンシロフーズが産地偽装をしていた関係で注目が高まり、このブログのレビュー記事もアクセスが増えている。 中国産のうなぎを四万十産と偽ったもので、詐欺であることには変わりない。
しかし、実際に食べた印象から言えば「やっぱり中国産だったか」という確認程度で特に憤りはない。 自分の記事を読み返しても「大衆的な」と安く切り捨てている。 ポイントはいくつもある。 まず規格外にデカいというのがありえない。 国産の天然物なら身が締まった小ぶりさが身上だと思うが、サンシロフーズのうなぎはおそろしく脂がのっていてとにかく大きい。
また、パックものだから当然だが、タレはテキトーだ。 そんなにプレミア感ただようウナギなら、先祖伝来つぎ足したタレで迎えたいところだが、そこまでするはずもない。
値段も安い。国産のうなぎを薄利多売しているということ自体がまず考えられない。 しかも産地直送というわけではなくサンシロフーズは茨城県の業者だというのがまたくさい。
分かっているなら書いとけと言われるかもしれないが、業者が”四万十”といってるものを曲げる理由はないし、この商品には”デカい”という売りがある。 商品だけを見れば四万十であるかないかは全然ポイントではない。 だから総論として産地にはコメントせず、”ステーキ”とみれば面白い商品ですね、ということにしている。
船場吉兆などのように何の変哲もない商品でぼったくってたり、衛生上問題のあるものをリサイクル提供しているならともかく、安いものを安く売っているのだからほとんど商標トラブルのような記号上の問題にすぎない。 (現に摘発のきっかけとなったのは二重価格表示だったという)
そもそも”国産”自体が疑わしい
そんなことよりも問題なのは、そこまでして守ろうとしている”国産”自体の概念が疑わしいことだ。
大前研一は『ロウアーミドルの衝撃』で、アメリカ産の飼料で育てたアメリカ産の牛であっても日本の農家が飼育すれば”国産牛”になるという矛盾を指摘している。 遺伝子的にも栄養成分的にも日本的要素はないはずだが。(ちなみに和牛はまた別)
もっとひどい例も挙げられている。 中国産の玉ねぎを一度淡路島に埋めると”淡路産”になるとか、北朝鮮のアサリを新潟の砂浜で一週間蓄養すると”新潟産”になるのだという。 最終学歴のようなものか。
農水省の基準でそうなっているというのだから、魚秀などのように神戸のペーパーカンパニーを噛ましたケースではむしろ”国産”だと認定すべきではないのかと思えてくる。 少なくともどこかの湖に一定期間放流すると”国産”になるということだろう。
だから、消費者の期待を裏切っているという本質までたちかえるなら、問題はうなぎの偽装などというワンポイントではなく、”国産”なんてものは農水省主導の国家ぐるみで偽装された信仰にすぎないぜ、ということだ。
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うなぎ産地偽装の見方…
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