バター不足は保護貿易の反動

2008年7月1日(Tuesday) 06:59am
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バターが足りなくなって店頭から消えるという状況になってからかなり経つ。
先日のニュースで、17年ぶりに緊急輸入枠を拡大することで解消を図ると報じられた。

ここのところ原油高の影響でいろいろなものが値上げしているが、バターの場合は大豆や小麦とは事情が違うことが分かった。

今なぜバターが足りなくなっているかというと、単に生産量が落ちているから、ということらしい。
数年前に消費が落ち込んで、需給調整で減らしたら品切れになりました、という話。
原料乳をチーズに転用していることもバター不足に影響しているという。

もともと、買う人がいないから生産が減るという流れは市場経済の仕組みからして当然だ。
ところが今となっては供給不足で困っている人がいるのに増えてこないという点に問題がある。

要するに、「バターなんか商売にならない」と生産サイドが見限ったにもかかわらず官僚が農家保護の規制を継続していたから輸入ができなかった、というところが大筋の経緯だろう。

となると、”緊急枠の拡大”などと言っていないでこの際自由化してしまうべきだ。
生産者だけが輸入制限で保護されていて、肝心の消費者が犠牲になっているのでは話にならない。戦時中の配給枠が尽きたのと何も変わらないではないか。

いかに保護貿易国家といえ、「バターで高付加価値をつけるのは難しい」という見方が業界全体で確認された今となってはバターの輸入枠を守る理由はないだろう。

“バター不足は保護貿易の反動”へのトラックバック

  1. 駒沢亭日乗 Says:

    バターが不足している本当の理由…

    バター不足が続いている。近所のスーパーマーケットの棚からバターが姿を消して、そろそろ3カ月になる。 しかし「チーズが不足している」という話は聞かない。世界的な消費の高まり(…